雲の向こう
やがて 車椅子に
乗った人が 動き出した。


すると…


何故か 目が
合ったような
気がしたんだ


顔が 見えない 距離で


目が 合うかなんて


分からないはず なのに…


でも 確かに


車椅子に 乗っている人は


私を 見つめている。

その人の目線が…


どこか 懐かしい
気がして…


ずっと 見ているのも

悪い気がして


私は 目を反らした。

すると 車椅子の人は

病院の建物に
姿を隠した。


私が 振り返ると


車椅子の人の 姿は


もう 見えなかった。
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