からふる。~第14話~
ということで始まった応援団応援プロジェクト。


30日の生徒会総会での演舞に2人が乱入し、盛り上げる。


その後に2人が赤井先輩にオリジナル三三七拍子を披露するという流れ。


生徒会の引き継ぎが行われるからもちろん緑川先輩にもお話し、ご了承頂いた。


そのためにまずは体作り。


5時から6時までの1時間、2人はしゅうくんの部屋で筋トレをし、終わったらランニングに行く。


私は掃除があるから参加できないけど、凜くんの声が聞こえてくるから頑張ってるんだなって分かる。



「いたぁい!もぉうごけなぁい!」


「凜頑張れ!負けるな!」


「さあやんとケーキぃ~!」



偉いよ凜くん。


運動嫌いなのに頑張ってるなんて拍手喝采ものだよ。


今すぐご褒美あげたいくらい。



「おいさあや。最近凜の様子がおかしい。おれに黙って何してる?」


「黒羽くんには関係ない」


「もしかしてあの日の...」


「関係ない人には言わない。それよりさっさと掃いちゃって。雑巾かけられないじゃん」


「さあやが言うまでやらねえ。おれに秘密作るなんて100年早い」


「なら、私に指図するのも200年早い。やらないなら私が自分でやるからいいよ。黒羽くんは部屋に戻って」



ホウキを取りに階段を降りていこうとしたところで凜くんがしゅうくんの部屋から出てきた。



「もぉ歩けないよ~」


「昨日より全然良くなってるから大丈夫。よし、ランニング頑張るぞ!」


「うん、がんばるぅ」



2人が私の横を通る。



「いってきまぁす」


「さーやちゃん、行ってくるね」


「うん、頑張って」



2人共頑張り屋さんで感心感心。


それに引き換えこちらは...。



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