授かったら、エリート弁護士の愛が深まりました
角度を変えて吸い付き、深く唇を噛み合わせながら、舌先で舐められる。私もそれに応えようと薄く口を開くと、すかさず舌が忍び込んできて口内をくすぐられた。徐々に身体の芯が疼いてきて、甘く鼻を鳴らすと焦れていると思われたのか黒川さんがキスを離して口の端を押し上げた。
「ここでするか」
黒川さんの手が足の付け根に近づくにつれて自然と息があがってくる。指先は際どいところを掠めて腰骨に至り、私は唇からこぼれそうになる焦れた吐息を噛み殺した。
いつだって黒川さんの蕩けるようなキスは気持ちがいい。どれだけの場数を踏んだらこんなキスができるのだろう、なんて今まで一度も考えたこともなかったことがふと胸に過る。けれど素肌の胸に抱きよせられれば、他愛のない疑問は心地の良い体温にすっかり溶けてなくなっていた。
「く、ろかわさん……っ」
「じっとして、大丈夫だから」
も、もう! なにが大丈夫なの? こんな、お風呂場で……。
黒川さんの声音は妙に安心感がある。優しく微笑んでいる気配を首筋に感じ、私はおずおずと身体の力を抜いた。
「あぁ……っ」
いつも彼のことを見ていたいのに、快感の波に揉まれるとわけがわからなくなってしまう。そして今夜もまた息つく間もなく心地よい重みに溺れるのだった――。
「ここでするか」
黒川さんの手が足の付け根に近づくにつれて自然と息があがってくる。指先は際どいところを掠めて腰骨に至り、私は唇からこぼれそうになる焦れた吐息を噛み殺した。
いつだって黒川さんの蕩けるようなキスは気持ちがいい。どれだけの場数を踏んだらこんなキスができるのだろう、なんて今まで一度も考えたこともなかったことがふと胸に過る。けれど素肌の胸に抱きよせられれば、他愛のない疑問は心地の良い体温にすっかり溶けてなくなっていた。
「く、ろかわさん……っ」
「じっとして、大丈夫だから」
も、もう! なにが大丈夫なの? こんな、お風呂場で……。
黒川さんの声音は妙に安心感がある。優しく微笑んでいる気配を首筋に感じ、私はおずおずと身体の力を抜いた。
「あぁ……っ」
いつも彼のことを見ていたいのに、快感の波に揉まれるとわけがわからなくなってしまう。そして今夜もまた息つく間もなく心地よい重みに溺れるのだった――。