授かったら、エリート弁護士の愛が深まりました
第九章 あんパンからのメッセージ
風邪をこじらせて数日後。
週が明け、すっかり元気になった私はいつも以上に張り切って今日から仕事に励んでいた。
「菜穂ちゃん、病み上がりなんだからあまり無理しちゃだめよ? あのときは連絡もつかないし、も~いったいどうしちゃったのかしらって心配したんだから、黒川先生がいてくれてよかったわ」
「弥生さん、先週はすみませんでした」
「ほら、もう、すみません、はもういいの。菜穂ちゃんが元気でいてくれたらそれでいいわよ」
弥生さんがニコッと笑ってくれると、なんだかお母さんみたいでホッとする。
ベーカリーカマチの人たちに迷惑かけちゃったし、頑張らないとね。
最近、紗季さんの姿を見かけない。店にも来ないし、事務所へ行っても外出していて今のところ顔を合わせないですんでいる。避けているつもりはないけれど、なんとなく紗季さんのほうが私を避けているようにも思えた。
週が明け、すっかり元気になった私はいつも以上に張り切って今日から仕事に励んでいた。
「菜穂ちゃん、病み上がりなんだからあまり無理しちゃだめよ? あのときは連絡もつかないし、も~いったいどうしちゃったのかしらって心配したんだから、黒川先生がいてくれてよかったわ」
「弥生さん、先週はすみませんでした」
「ほら、もう、すみません、はもういいの。菜穂ちゃんが元気でいてくれたらそれでいいわよ」
弥生さんがニコッと笑ってくれると、なんだかお母さんみたいでホッとする。
ベーカリーカマチの人たちに迷惑かけちゃったし、頑張らないとね。
最近、紗季さんの姿を見かけない。店にも来ないし、事務所へ行っても外出していて今のところ顔を合わせないですんでいる。避けているつもりはないけれど、なんとなく紗季さんのほうが私を避けているようにも思えた。