授かったら、エリート弁護士の愛が深まりました
本当に長い一日だったな……もうこんな時間か。

う~やっぱり眠れないっ!

黒川さんと本当に恋人同士になったということもいまだに信じられなくて、横になっても目が冴えてしまい全く眠気がやってこない。

ひとりで寝るには大きいくらいのダブルベッドからお風呂上りのような爽やかな香りがする。

はぁ、いい匂い……。

思い切り布団の匂いを胸いっぱいに吸い込むと、なんだか彼に抱かれてるみたいな感じになってドキドキする。

へ、変態だよね……。

心臓は高鳴っているのに、しばらくするとだんだん瞼が重たくなってきた。色々なことがありすぎて身体の疲労はピークに達しているようだ。まだ彼のことを考えていたいのに、思考力が緩慢になってくると私の意識はいつの間にかぷつりと途切れた――。
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