君にまつわるエトセトラ【完】
「かわいいね。なんか、俺らの同い年の人がお母さんとかお父さんやってるって変な感じだよな」
葛城くんの周りにも、同い年で子供を持つ友人がいるようで、写真を見せてくれた。
本当にみんなもう親、なんだな……。
多美のことは高校から知ってるから、その時からしたら考えられない。
「……で、実は昨日一磨に告白されたんだ」
葛城くんには、そのことはちゃんと言わないと、と思ってた。
迷いながらも告げると、葛城くんはテーブルの上に両手を組んで静かに聞いてくれた。