君にまつわるエトセトラ【完】
健永は、私の初恋の人だった。
中学、高校と同じで、一緒にいることが自然と増え、私はいつしか健永のことばかり目で追っていた。
奥手で臆病だった私は、その想いを健永に伝えることなく、そのまま高校を卒業してしまったけれど。
高校卒業してからは学校も別々になり、会う回数も減ってしまい、私も他の人と付き合ったりした。
そんな健永が結婚で、しかもその結婚式に呼ばれるだなんて、高校のときも私は思いもしなかっただろう。
星も出てない空を見上げ、感慨に耽っていると、結構な時間が過ぎていることにふと気付いた。
やばい、私も送らなきゃ。
私も急いで健永宛に結婚式への参加の旨とお祝いのメッセージを送った。