君にまつわるエトセトラ【完】
Room2.つづきは、エレベーターの前
翌日。
私はあくびを噛み殺しながら、会社に向かった。
連日続く熱帯夜と昨日の突然の告白も相まってか、余計に眠れなかった。
どうして葛城くんはあんな提案をしてきたのだろう。
しかも、学生時代あまり関わりのなかったにも関わらずだ。
眠たい目を擦りながら、会社の入っているビルのエレベーターを並んで待っていると後ろから肩をトントンと2回叩かれた。