君にまつわるエトセトラ【完】



新しい住居は今まで住んでいたところよりも会社にうんと近かった。


スーパーやコンビニも駅の近くにあるし。


住宅街なので、騒音もひどくなさそうだ。


本当は、葛城くんが元婚約者の人と一緒に決めた住居なんだろうな、と思うと少し微妙だけども。



「なんか手伝おうか?」


「あ、じゃあその段ボール運ぶのお願いしてもいい?」


「了解〜」



葛城くんはよっこいせ、と言ってさほど重くない段ボールを担いで部屋へと運んだ。



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