君にまつわるエトセトラ【完】
帰りにデパートで買ったショートケーキを一人、家でほそぼそと食べながらテレビを観ているとガチャンとドアが開いた。
「あ、おかえりなさい」
「ただいま。あれ、ケーキ?」
葛城くんは私がフォークで突いているケーキに目を向けた。
「そう。甘いもの食べたくなって。冷蔵庫に葛城くんの分もあるよ」
本当は、自分自身の誕生日のご褒美なんだけど。
そんなことは言えるはずもなく。
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