君にまつわるエトセトラ【完】



なんだか周りが騒々しいような気がしたけど、聞こえてくるのはいつもの葛城くんの落ち着いたトーンの声だ。



「まあ、元気だよ。今日仕事忙しくていつもより家着くの遅くなっちゃった」


「そうなんだ」


「葛城くんは?いま部屋じゃなさそうだね」


「ああ。お酒たくさん飲まされそうになって避難中」



居酒屋かな。


どうりで周りが騒がしいワケだ。


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