虐げられた悪役王妃は、シナリオ通りを望まない
今読んでいる小説、カレンベルク王国物語はアリーセ王妃が亡くなった後も続いていく。
次章では彼女を陥れた犯人の正体が分かりそうだ。
でも夢中になって読んでいた為、時刻は夜中の一時すぎ。
明日は、朝から客先で打合せがあるからもう寝ないと。
気になる続きは、仕事の後の楽しみにとっておこう。
朝の七時。しつこく鳴るアラームに急かされるようにして目を覚ます。
まだぼんやりした頭のまま熱いシャワーを浴び、急いでメイクと着替えを済ませアパートを出た。
私、高木理世(タカギリセ)はフードサービス業界の中堅企業で働く二十五歳。
入社後営業部に配属されアシスタントを務めていたけれど、一年前に営業職へ配置転換になった。
それ以来、就業時間の多くの時間を外回りに費やしている。
体力にはまあまあ自信があったけれど、予想以上にハード。
でも一番キツイのは顧客からのクレーム。嫌味を言われるのも怒られるのも仕事と分かっていても突き刺さる。
もう慣れてしまい泣いたりはしないけど、ストレスは日々蓄積されていて、週末の休日はぐったりして外出する元気が出ない。
そんな私がはまったのが読書だった。
現実逃避とでも言うのかな。
あまり深く考えずにさらっと読める冒険ものの小説がいい。ヒロインが活躍して幸せになってすっきりする読後感が好み。
でも昨夜読んだアリーセ王妃の物語はかなり後味が悪かった。
慕っていた人たちに裏切られ、知らない土地で命を落とすなんてあんまりだ。
次章では彼女を陥れた犯人の正体が分かりそうだ。
でも夢中になって読んでいた為、時刻は夜中の一時すぎ。
明日は、朝から客先で打合せがあるからもう寝ないと。
気になる続きは、仕事の後の楽しみにとっておこう。
朝の七時。しつこく鳴るアラームに急かされるようにして目を覚ます。
まだぼんやりした頭のまま熱いシャワーを浴び、急いでメイクと着替えを済ませアパートを出た。
私、高木理世(タカギリセ)はフードサービス業界の中堅企業で働く二十五歳。
入社後営業部に配属されアシスタントを務めていたけれど、一年前に営業職へ配置転換になった。
それ以来、就業時間の多くの時間を外回りに費やしている。
体力にはまあまあ自信があったけれど、予想以上にハード。
でも一番キツイのは顧客からのクレーム。嫌味を言われるのも怒られるのも仕事と分かっていても突き刺さる。
もう慣れてしまい泣いたりはしないけど、ストレスは日々蓄積されていて、週末の休日はぐったりして外出する元気が出ない。
そんな私がはまったのが読書だった。
現実逃避とでも言うのかな。
あまり深く考えずにさらっと読める冒険ものの小説がいい。ヒロインが活躍して幸せになってすっきりする読後感が好み。
でも昨夜読んだアリーセ王妃の物語はかなり後味が悪かった。
慕っていた人たちに裏切られ、知らない土地で命を落とすなんてあんまりだ。