続・隣人はクールな同期でした。

一通りの連絡が終わり
ようやく時計を目にすると
14時を過ぎている事に気が付いた。


「マズイ…
 会社に連絡してない」


『病院に寄ってから行くので昼過ぎくらいに出社します』
なんて言っておきながら
14時過ぎても連絡1つないなんて
仮病使った、ただの無断欠勤になってしまう。

『クビになるのは困る』って
もう大慌て。

急いで会社にも電話をし
課長に繋いで事情を説明すると
心配していたようだけど納得してくれた。


それと・・・
確実に心配している人物がもう1人いた。


「課長、すみません…
 業務連絡があって
 このまま副編集長に電話を繋いでもらえますか?」


ほとんど嘘だけど致し方無い。
連絡もなく仕事にも来ないとなれば
“まさか倒れているんじゃ…”とか
余計な不安をさせるだけだから。

泉海さんがアタシのすぐ目の前にいるし
ジンと直接話するのを聞く事になるけど…
こればかりは無視させてもらった。


『セツナ!?
 どうかしたのかッ!?
 まさか何かあったのか!?』


内線で繋いでもらい
開口一番の慌てた声。

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