続・隣人はクールな同期でした。
『七星さん
一刻も早く病院に行ってください』
その言葉の意味から
驚きから胸騒ぎへと変わる。
「病院…って
お前まさか…心臓に何か…」
いったい何に巻き込まれているのか
俺の心拍数の方が上がる。
けれど頭に昇っていた血の気が引き
少し落ち着きを取り戻してもいた。
たぶんそれはセツナもわかったようで
今起きてる事情を説明され
…聞いたら聞いたで
ますます不安になった俺は
仕事中にも関わらず
「今から俺もそっちに行く」
勝手な事を言い出す始末。
まぁ当たり前だが
セツナに止められた。
それでも
セツナの方が大事だと伝え
ほぼ強引に押し通してしまった。
電話を切った後も
未だに俺のデスクに残る風見。
「セツナさんに…
何かあったんですか?」
俺達の電話のやり取りから
何か良くない状況に陥っているんだと
感じ取ったんだろう。
珍しく険しい表情を
こちらに向けている。
「お前には関係ない事だ。
仕事に戻れ」
冷たく突き放しながら
俺はパソコンの電源を切ったりし
外に出る準備を始めた。