続・隣人はクールな同期でした。
セツナは自分の軽率な行動で
誤解させた事を謝っていたのに
俺はそれを聞くどころか
『アイツを受け入れたんだ』と
突き放してしまった。
どんな気持ちで一晩中
悩んでいたんだろうか…
そう考えると
胸が締め付けられる思いだ。
「セツナ…
ごめん…」
頭を下げ
今度は俺が謝罪。
こんなやり方で
済む話じゃないのはわかっている。
それでも
このまま終わらせるワケにはいかない。
「ジン…?」
「あの男との事…
セツナを信じてやらんかった。
俺は彼氏としても…男としても
最低だ」
「大丈夫だから頭を上げてよッ」
更に頭を下げ
自分の過ちを口にすると
セツナは困ったように答えた。
「もとはアタシが悪いんだから
ジンが怒るのは当然よ?
誤解をさせなければ
こんな事にはならなかったんだし
ジンが頭を下げずにも済んだ」
「セツナ…」
「アタシは…仲直りがしたい。
付き合ってから
ココのところずっと喧嘩ばかりで
それが一番、ツラいから…」
「あぁ…
それは俺も同じだ」
愛する女を手放すのは
俺にとっても耐え難い。