続・隣人はクールな同期でした。
俺はお前が好きなんだ…
「それと…さ」
「なんだ?」
「1つ…
教えてほしい事があるんだけど…」
改めて畏まり
真剣な表情で俺を見るが
聞く事に躊躇いも見受けられる。
「ジンは泉海さんを…
今でも好きなの…?」
「え…?」
投げかけられた質問は
俺の予想外の内容だった。
俺がマリカさんをって…?
「隣に…引っ越してきた時から
ずっとジンの様子が違って見えてた」
セツナは『ふぅー』と深呼吸をしながら
ゆっくり話始めた。
「2人の間で過去に何があったのかはわからない。
でも…ジンが何かを隠しているようにも思えたから
聞くのも知るのも怖くて…
触れないようにしてた。
だけど、泉海さんの気持ちを聞いちゃって
その相手の部屋に行ったって知って
どうしていいか…わからなくなったんだ。
ツライ思いしてる彼女を放っておけないのは
もしかしたらジンが今でもまだ好きだからなのかって…
考えれば考えるほど
アタシが邪魔してるんだって…」
時折、言葉を詰まらせながら
声が震えているのがわかる。
俺はセツナに
そんな思いをさせていたのか…