続・隣人はクールな同期でした。
「あの人に再会したときは
正直驚いた。
まさか結婚して離婚していたとは
知らなかったからな…」
けれどもう
好きとかって感情はない。
その事だけは
ちゃんと伝えないと。
それと同時に
謝らないといけない。
「部屋に行った事
何もなかったとは言え
俺の軽率な行動だった。
あの人の俺への気持ちを言われた時
それは”恋愛”じゃないと否定したが…
受け入れてはくれなかった。
…って、言い訳に過ぎないよな」
俯いたセツナの返事が答えだ。
追い詰めてしまったんだな…
1番、守りたい女を…
「俺は…
セツナにもあの人にも
中途半端な態度だったな…」
だから結果的に
どちらも泣かせる事になってしまった。
「だからさっき
ちゃんと伝えてきた」
「え…」
「セツナを
愛しているって」
「う…そ…」
顔を上げたセツナの瞳から
更に溢れる涙。
「本当だ。
愛しているよ」
俺はそう言って
そっと手を伸ばすと
セツナの涙を拭った。
「うん…アタシも…
ジンを愛してる」
照れながら微笑むセツナが可愛くて
俺は思わずベッドに手を付き
唇に唇を重ねた。