続・隣人はクールな同期でした。
そもそもどうしてそんな事を思ったんだ?
「何か気にさせる事があったのか?」
「え…いや、それは…」
なんとも歯切れの悪い言い方で
答えようか迷っている。
…という事は
あったって意味か。
「それも不安にさせたのか…
悪かった…
さっきも言ったように、俺は
セツナが好きだし
触れたいと思っているし
いつだって抱きたい」
真剣に言ってはみたが
セツナは真っ赤な顔して恥ずかしそうだし
冷静に考えれば
結構な変態発言だぞ。
「ま、まぁそれはともかく。
具合が良くなったのなら
マンションに帰るぞ。
送ってく」
誤魔化すようにし
座っていた椅子を端に寄せ
セツナがベッドから降りられる足場を確保していると。
「ねぇ…ジン?」
「どうした?」
「心臓…もう大丈夫だからさ。
我慢…やめて?」
顔を赤らめながら
なのに大胆な発言を聞かされ
俺の中での糸も、切れた音がした。
「こんなところで
誘うなよな…」
もう一度キスをし
セツナを連れて俺達はマンションに帰宅。
本来なら会社に戻り
仕事を再開するはずだったが…
ベッドに押し倒したのは言うまでもない。