続・隣人はクールな同期でした。
見事に中断されてしまった。


「ジンのスマホ…鳴ってる」

「…知らね。
 アラームだろ」


答えながら覆いかぶさってきたけど…
まさか続行するの?


再びキスをされ
また1つになろうかとしているのに
なかなか鳴り止まない音が気になり
2人とも集中が切れて中断するしかなくなる。


「…んだよ、こんな時に…」


諦めたらしく
ジンは大きな溜め息を吐きながら体を起こすと
アタシから離れ裸のままスマホを手に取った。


人肌を失い
アタシに残ったのは
甘美な疼きだけ。


ジンの逞しく引き締まった体に
心臓が高鳴る。


「…マジか
 仕事の電話だ」


アタシに伝えながら
一糸纏わない格好で
その場で電話に出るんだから
こっちが恥ずかしくなってしまう。

仕事の話をしているのに
素っ裸って…。


時間ももう7時になろうとしているし
シャワーを浴びて
本格的に仕事の準備をしないと
間違いなく遅刻決定だ。

アタシ達はお互い
昨日から今朝に掛けての幸せを噛みしめながら
別々に出勤。
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