続・隣人はクールな同期でした。
…とは言ったモノの
割り切るのは大変で・・・


「ヤバい、マズイ。
 変に意識しちゃう…」


同じ会社というのは
本当にイロイロと悩む。

お互いの部署には
仕事上でも行き来はするし
会議やら打ち合わせで
関わる事も多い。


今朝まであんな…
いや、まぁ…イロイロあったのに
普通にしろだなんて
そんなのアタシには…


「おい、七星
 ココが間違ってる。
 しっかり確認しろよな」


って、ジンは全然違った。
もう完全にいつもの仕事モード。

さすが副編集長だよ。
公私混同させないのは
大人の余裕か?

わかっていたけどさ。
そこまで割り切られると
同一人物かすら疑うって。


「夢オチだったのか…?」


そんな妄想染みた考えすら持ちながら
アタシも仕事に集中する事にし
会議室の資料の準備を進めていると・・・


「セツナさん!!」


結構大きめな声で呼ばれ
ビクッとしながら振り返った。


「風見…くん?」


その人物は
眉間に皺を寄せ
焦った様子の風見くん。


「セツナさんッ
 昨日は大丈夫でしたかッ!?」

「え、昨日…?


なんの話をしているのか
会社にいなかったからか
まったく読めない。


「そのケガ!
 何があったんすか!?」

「え、えッ?」


もう何が何やら
よくわからないんだけど…
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