続・隣人はクールな同期でした。
チャラい発言ばかりする彼だけど
笑って茶化す感じではなく
至って真面目。
目が“仕事モード”だし
コレばかりは本当の事を言っていると信じたい。


「お疲れ様です」


到着し一緒に入室すると
すでに営業部・企画部の社員が席に座っている。


「あ、キミが営業部“期待の新人”風見くんだね?
 噂は聞いてるよ~。
 今日は初の会議参加でしょ?
 宜しく頼むね」


1人が風見くんに嬉しそうに声を掛けるのを見て
ようやく彼の言った事が事実であると理解した。

確かに今日の議題は新企画についてだから
各部署が集まる会議ではあるけれど…
まさかこんなに早くこのコと同じ会議に出るなんて…。


「いえ、僕なんてまだまだです。
 わからない事ばかりでミスも多く
 皆さんの足を引っ張ってばかりで…。
 ですが今日は会議に参加させて頂けるので
 たくさん吸収し勉強しますので
 こちらこそ宜しくお願い致します」


深々と頭を下げながら
最後までスラスラ言葉を並べる風見くんの挨拶に
隣でアタシは愕然・・・



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