続・隣人はクールな同期でした。
も…模範解答・・・


こんな仕事に対する真剣な姿勢
誰がどう見ても“努力家の真面目くん”じゃん。

アタシと話すときはまるで違って
何このギャップ。
どっちがホンモノ?


「七星さん、座りましょ?」

「え、えぇ…」


呆気にとられているアタシにこのコは
大人スマイル全開で席にエスコートまでしてきた。

新入社員でも
老若男女から受け入れられる人って
こういうコを言うんだろうな…


「全員揃いましたか?」


最後に入室してきたのは副編集長のジン。
席を一通り見まわし
なぜか風見くんを見てムッとしている。


「風見、お前はこっちの席だろ」


少し怒っているのか
指差した先はジンの右隣。

まぁ当たり前か。
アタシの隣の方がおかしいでしょ。

時折、ジンが隣で風見くんに仕事を教える姿に
新鮮さを感じながらも
脳裏にチラつくのは泉海さんの存在。

大学時代の話すらしないから
余計に不安が募る。
でもどう聞いたらいいかわからないし…


「聞いているのか、七星」


ボーっとしていて
呼ばれてハッと我に返った。


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