続・隣人はクールな同期でした。

ジンを始め
他全員が一斉にアタシに注目している。


「え…っと…」


ヤバい…
完全に聞いてなかった…


「…すみません。
　もう一度お願いします」


恐る恐る謝りながら答えるモノの
ジンの表情は不機嫌そのもの。


なんとか会議は無事に終わったけれどーーー


「大事な会議中にボーっとしてんじゃねぇよ。
しっかりしろよな」

「…はい。
　ごめんなさい…」


めちゃくちゃ怒られてしまった。

ジンの言う通りだ。
仕事の内容で考え事していたならまだしも
完全に個人的な悩みを会議に持ち込むなんて
アタシはどうかしてる。


「何も彼女にそこまで怒る事ないんじゃないですか？
　考え事していたみたいですし」


なぜか弁解に入ってくれた風見くん。
こんなときにフォローされても逆効果なワケで…


「風見には関係ない。
　仕事の話をしているんだ。
他部署もいる中での会議で
　俺だけじゃなく全員に迷惑が掛かる。
　それだけの責任がある事を自覚しろ」

「わ、わかってる。
　本当…ごめんなさい」


久しぶりに
ジンの言葉が強い。
でも間違ってない。