続・隣人はクールな同期でした。
しばらくしてジンが帰宅し
いつものように向かい合って夕飯。
ジンは何も変わらない様子で
黙々と食事をしている。
んで、知りたい事がたくさんあるのに
何も聞けずにいる自分…
今日の会議の件
まだ怒ってんのかな…
泉海さんの部屋の電球
取り換えに行ったのかな…
あの人の事
今はどう思っているんだろうか…
「さっきからなんだ?」
「え?」
「眉間にシワを寄せながらそんなに睨まれたら
飯が食べづらいんだけど。」
「嘘ッ
そんな顔してた!?」
指摘を受けたアタシは
自分の額に指で触れ
シワになっているか確認してみた。
…なってる気がする。
睨んでいるつもりなんて全然なかったけれど
そう見えたのか。
「どうした?
ずっとボーっとして。
何か心配事か?
それとも具合が悪いのか?」
“心配事”か…
当たっていると言えば当たっている。
それが聞ければこんなに困ってないんだけどさ…。
「会議の事なら、もう気にするな。
仕事は仕事、帰ってきてまで責めるつもりはない」
そっちから言ってくれるなんて
思わなかった。