続・隣人はクールな同期でした。
“昨日は悪かった。
俺が今一緒にいると
お前の体に負担を掛けてしまうから
今朝は早く仕事に行くな。
落ち着いたらまたちゃんと説明するから。“
整った綺麗な字…
仕事以外でジンの文字を見るのは久しぶり。
…皮肉だ。
ココは自分の部屋なのに
気を使わせてしまったなって
一夜明けて気持ちが落ち着いたからか
話を最後まで聞かなかった事が心疚しく思ってしまう。
それでも不信感は拭えず
不安と疑心に悪魔の囁きが邪魔をする。
『本当は今
泉海さんの部屋にいたりして…』
そんな事まで思ってしまうアタシは
どんどんイヤな女になっている気がする―――
寝てないからか
ずーっと体は重く怠さが続いているけど
午前中の仕事を全部片付けて
会社の昼休み
コンビニでパンを1個買い
外のベンチに腰掛け、一呼吸。
今朝は朝日が見えるほど晴れていたのに
今は違う。
空には雲が徐々に増えていて
午後にも雨が降ってきそうな雲行き。
それでもココで1人でいるのが気が楽。
腹が立ったりして興奮すると
すぐにでも発作が起きそうなほど不調だし。