続・隣人はクールな同期でした。
今はどちらとも
何をしたって“火に油”
だったら…
このままお互い1度距離を置いたら
頭が冷えて落ち着いて考えられる?
それとも…
距離を置いたら
そのまま…って事になるか。
“落ち着いたらまたちゃんと説明するから”
ジンが何かを話そうとしていたのに
アタシのせいで
その機会すら無くしてしまった…
「ごめん…ジン」
溢れ出る涙を止めたくて
腕で目元を覆うように顔を隠したけれど
そんな事で止まるはずもなく
伝う一粒一粒が髪を濡らしていく。
興奮して心臓に負担を掛けないように
声を押し殺してみたけれど
それよりもずっと
心が締め付けられる苦しみでいっぱいになる。
「アタシは…
アンタが好きなんだよ…」
本人はココにはいないのに。
返事が聞けるはずもないのに
声にしてしまう。
この部屋にアタシだけがいて
本来いるべきジンを
追い出す形で外に出してしまった事にも罪悪感。
本当はアタシが出ていかないといけないのに
それすら言わなかった情けなさ。
自己否定する事が多くて
更に落ち込みが増していきそうになる。