【短】俺でいっぱいになればいいのに
俺から事の顛末を、聞いた君が顔を歪めた。
「え、遼太先輩置いていったんですか?あんのやろ、あとで、怒っときますね!」
幼馴染なだけあって、普通の先輩後輩よりも、普通の男女よりも、距離感が近い。
それが、とても羨ましかった。
俺には、どうしようにも壊せない壁だった。
「ううん、別にいいんだよ。それに、君にも会えたし」
でも、俺は知っている。
君達が恋仲に発展することは、相当難しいのを、いままで“見てきたから”わかってる。
君が、それってどういう意味ですか。と、どぎまぎした。
それが、可愛くて嬉しかった。
君に俺のことを、考えて欲しかった。
「そのまま意味だよ」
ゆっくりと、いとおしい君への言葉を紡ぐ。
けれど、いつだって俺の心に余裕はなかった。
君は、まだ君の感情に気がついていないだけ。
君は、アイツが好きなんだ。
君は、大和が好きなんだ。
いつも、見てるから分かってるよ。
君の顔が、身体が、物語っているんだ。
「え、遼太先輩置いていったんですか?あんのやろ、あとで、怒っときますね!」
幼馴染なだけあって、普通の先輩後輩よりも、普通の男女よりも、距離感が近い。
それが、とても羨ましかった。
俺には、どうしようにも壊せない壁だった。
「ううん、別にいいんだよ。それに、君にも会えたし」
でも、俺は知っている。
君達が恋仲に発展することは、相当難しいのを、いままで“見てきたから”わかってる。
君が、それってどういう意味ですか。と、どぎまぎした。
それが、可愛くて嬉しかった。
君に俺のことを、考えて欲しかった。
「そのまま意味だよ」
ゆっくりと、いとおしい君への言葉を紡ぐ。
けれど、いつだって俺の心に余裕はなかった。
君は、まだ君の感情に気がついていないだけ。
君は、アイツが好きなんだ。
君は、大和が好きなんだ。
いつも、見てるから分かってるよ。
君の顔が、身体が、物語っているんだ。