ピュアな君に俺は恋をした
救急車の中で…

「瞳と守とお腹の子をお願いしたい…
あの子達の父親になって欲しい…
お前…にしか頼めない…」

「わかったから…
喋るな!お前は助かるから!」

洸は意識を失った

病院では手術が行われた

病室に戻ったが…時間の問題だと言われた

瞳ちゃんは

「洸さん疲れて寝てしまいましたね」

と言った

そして2時間後息を引き取った

心肺蘇生をする医師に瞳ちゃんは

「やめて下さい
洸さんは疲れて寝ているのに…
起こさないで下さい」

と言った

俺は瞳ちゃんを抱きしめた
瞳ちゃんは

「洸さん疲れてる…洸さん疲れてる」

と繰り返していた

俺は涙が止まらなかった










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