海月達の7回目の春
[5]《大仕事》
ゆらは僕に大仕事を残していった
まったくもう…でも愛してるよゆら………





ゆらが残していった僕の仕事は
クラスのみんなへの手紙の配達や
葬式の飾り付け(めちゃくちゃ派手なの)
など様々だった
彼女はきっと僕に気を紛らわせるために
たくさんの仕事をよこしてきたのだと思うが、僕の気持ちはそこまで晴れるわけではなかった。
でも彼女が1人1人にあてている手紙に
必ず笑えるようなものを書いていたから
少しは気が紛れた、
それに、死ぬ前の元気のない君より
手紙の中での元気な君を見ていると
小3の頃の君をよく思い出した。
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