海月達の7回目の春
[6]《遺書》


拝啓 和歌海 様へ

配達お疲れ様でした!アルバイト代としてのクラスのみんなの手紙を読める特典はどうでしたか?たくさん笑ったと思うので私からの君への手紙は最初は楽しく最後はちょっと真面目に行きたいと思いまーす
(海月に名前つけてくれた?笑)
まずは今までありがとう!
私の初失恋の人!
私の初恋の人!
私の初恋人の人!
私の愛する人!
私は私は本当に君が大好きでした!

君は本当に私が見られたくないところによく現れる厄介者でした!笑うそだよ?
楽しい話のネタがクラスのみんなで尽きちゃったのでこっからは真面目ね

私は小学校2年生の時に余命宣告は
受けました最初はすごくビックリした……でも段々と忘れてきて楽しい生活を
送っていました
でも中二の時に病気が悪化して
余命が短くなりました。
そしてペースメーカーを入れました
そんな時海月ブームでクラゲを見てました
水流がないと生きられない小さな水槽のクラゲを見てると自分のような気がして笑
そこからクラゲが好きなんです笑
それからは毎日をぼーっと生きてました


そんな毎日にいつしか君がいました
君は私に楽しい日々を与えてくれました
本当に嬉しかった
楽しかった
幸せだった
それまで特に小学校の時は
そんなに毎日が楽しくなくて
そこまで死ぬことに対して
嫌だなとか思ったことなかったんだけど
君のおかげ、
いや、君のせいで
私は生きたくて仕方なくなりました。
本当は死にたいぐらいの勢いで
死にたかったけど無理そうです。
本当に今の私は
生きたくて
生きたくて
仕方ないです。



君の大人になった姿がみたいです。
君が家族を作っているところを
みたいです。
私は君を見ていたいです。
私の中の一生では、君が
いや君一人だけが
私の中の好きな人です
君はこれから先
たくさんの好きな人ができるよね
ちょっと悲しいなぁ。
でもたくさん好きな人作って
ふられて笑
付き合って笑
本当に好きな人を見つけて
結婚して
幸せな日々を送ってください
本当は本当は本当はうるさいけど
私は大人になって
夢叶えて
幸せに暮らしたかったけど
みんなを見ていたかったけど
そう思わせた君が最初は嫌だったけど
今は本当に感謝しています
私の残り少ない人生を
君は鮮やかに彩ってくれました
本当に楽しい日々で
私に生きていて素晴らしいってことを
教えてくれました。
そして本当に幸せな状態で
私は死ねたんだなって思います
ありがとう
ありがとう
これからも私の永遠の好きな人です
大好きだよ
愛してる
癒蘭より
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