海月達の7回目の春
[1]《君と出会って…》
転校生だって!まじでどんな子だろう…?
はやくみたい!小学校3年生の頃だった。
転校生が来るということで、
クラスはその話で持ちきりだった。
僕は大して興味がなかったから、
友達にどんな子だと思う?とか聞かれてもまあどうでもいいんじゃない?とか
てきとうに返してた。
この学年の中では初めての転校生だったから、みんな興奮したり騒いだりとてもうるさかった。
学年でホールに集まり、
転校生が紹介された。そこで初めて、
僕は初めて、和歌月 癒蘭を見た。
色白の透き通った肌に長いまつ毛
みんなその可愛さにびっくりした。
和歌月は隣のクラスだったが、
僕は好きになっていた。
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