海月達の7回目の春
転機が訪れたのは中一の冬だった、
その時の席替えで、僕は和歌月と隣の席になったチャンスだと思った、
話しかけよう、そう思った時だった
和歌月から話しかけてきたのだ
周りに聞こえないような小さな声だった「昔、授業中苦しそうにしてたのまだ覚えてるでしょ?」こっちを見ないで俯いたたまま小さな声で聞いてきた。
でもそれが僕に話しかけているということは、ちゃんと分かった。
「ごめん、まだ覚えてる」
すると和歌月は「やっぱりそうだったんだ、気にしなくていいよあの時誰にも言わないでくれてありがとうだからこれからは話してね?笑」と最後に悪戯っぽく笑った。
可愛い…
僕はあの頃の感情が戻ってきた。
それから和歌月とはよく
仲良くするようになった、
だがまた昔のようなことが起きたのだ
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