約束〜永遠《とわ》の記憶〜

ーりゅう母ー


りゅう父「はるとくんからか?」

「ぇえ。」

りゅう父「母さん?どうしたんだ?」

「りゅう、今日診療日じゃないのに病院行ったらしくて…それでね、りゅうあとどのくらいかって聞いたみたいなの…」

りゅう父「そうか…」

「はるとくんは、もう黙っておくのは限界じゃないかって…」

りゅう父「そうだな…」

「…」

りゅう父「…」


しばらく沈黙が続いた。


りゅう父「りゅうに、話そうか。」

「でも…」

りゅう父「母さん。」


私は俯き、なにも言えなかった。


りゅう父「もう、りゅうは子供じゃないよ。」

「…」

りゅう父「母さん、辛いけどちゃんとりゅうに話そう。」

「りゅう、今でも辛い思いしてるのに、話したら余計辛くなるかもしれないのよ?」

りゅう父「母さん、りゅうの人生なんだ。私たちの人生じゃないんだよ。」


私は涙を流した。
お父さんはそれ以上なにも言わずただ抱きしめてくれた。


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