約束〜永遠《とわ》の記憶〜
そして、学校を出て家の近くの公園へ向かった。


なな「ねえ、りゅうくん?」

「ん?」

なな「やっぱいいや!なんでもなーい!」

「なんだよ!言えよ!」

なな「ふふふ」

「なんだよ!」

なな「なーんか、不思議な気分!」

「なんだそれ」

なな「だってさー、りゅうくんが私の隣歩いてるんだもん!なーんてね!」

「…」

なな「なんか言ってよ!恥ずかしいじゃん!」

「ははは。わりぃー」

なな「りゅうくんなんか、話しあるんでしょー?あいとのことー?」

「ちげーよ!ななに聞きたい事あってさ。」


俺らはベンチに座った。


なな「なにー?」

「俺なー?好きな人いるんだよ。」

なな「えっ…?」

「まあー、最後まできいて?」


ななは頷いた。


「でも、その人とは付き合えないんだ。」

なな「なんで…?」

「まあー、それは秘密wでも俺、その人の事めちゃくちゃ好きでさー、自分の事よりすっげー大切なんだよなー。」

なな「そうなんだね…」

「うん。で、俺最後の日に告白しようと思ってるんだけど、どう思う?」

なな「最後の日…?」

「まあー、そこは気にしないで!」

なな「あっうん。いいんじゃないかな?」

「自意識過剰かもしれないけど、多分その子も俺の事好きだと思う。」

なな「じゃあ、両思いなんだね。よかったじゃん!」

「うん。でも、付き合えない。告白するのにおかしいよね」

なな「んーーー。理由は分からないけど、自分の想い伝える事はいい事だと思うよ?それがどんな結果になろうともね!!」

「そっか。ありがとう。この話し誰にも言わんで。」

なな「わかった。」


そして俺らは、家へ帰った。

< 38 / 129 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop