約束〜永遠《とわ》の記憶〜
別れの日
ー次の日の朝
俺はすこし早く起き、制服に袖を通した。
「よし!」
気合を入れ、下へ降りていった。
母さん「おはよう。今日は早いのね」
「おはよう。母さん、父さんちょっといい?」
父さん「ぁあ。」
「父さん、母さん今まで俺のわがままに付き合ってくれてありがとう。」
俺は頭を下げた。
母さん「なに?急に改まっちゃって!」
「今日で学校辞めます。」
父さん「いいのか?」
「うん。決めたから。この5ヶ月好き勝手やらせてもらったから、今度は俺が2人に親孝行する番。」
母さん「何言ってんの!そんな事いいのに!ねえお父さん」
父さん「ぁあ。自分の為に好きな事しなさい。」
俺は首を振った。
「俺、最初から決めてたから。残りの1ヶ月父さんと母さんの為に生きるって。」
2人は涙ぐんでた。
「だから、俺なりの親孝行させてよ」
2人は泣きながら頷いた。
「ありがとう。」
それから俺は朝ごはんを食べて、家を出た。
いつも歩いてる道、景色。
何も変わらないのに、何故か今日はとても新鮮に感じた。
そして、あっという間にホームルームの時間になった。