約束〜永遠《とわ》の記憶〜
「俺、、、今日でこの学校辞めます。」
あいと「は?!?!なんだよそれ!!!!」
担任「あいと、最後までちゃんと聞いてやれ。」
あいとはしぶしぶ椅子に座り直した。
「あいと、今まで黙っててごめんな。。。
去年の夏休み俺、家で倒れたんだ。
それで、救急車で運ばれたんだよ。
その時先生に言われた。
心臓病だって。
ずっとおかしいと思ってたんだよね。
走ると心臓が痛くなったり、息苦しかったりしてたから。
でも、気のせいだと思ってた。
っつーより、そう思いたかっただけかもしれない。
だから、大好きだったサッカーも出来なくなり、辞めるしかなかった。。。
もちろん体育だって出来なくなった。
走り回れるみんなが羨ましかった。
俺が学校で倒れた日、ちょっとくらいなら大丈夫だって思った。
でも、やっぱりダメだった
目を覚ましたら、病院でたくさんの機械をつけられてた。
今まで親も担当医も俺自身のことなのに、心臓病って事以外何も教えてくれなかった。
だから俺は何も知らないまま、治ると信じて、またサッカーが出来ると信じて、辛い治療も沢山して来た。
でも、5ヶ月前担当医に言われたんだ。
余命半年って。」
みんなびっくりした顔をして、固まっていた。
あいと「冗談はよせよっ!!!」
「あいと、ごめんな。
お前が1番俺の側で支えてくれてたのにな。。。
どうしてもいい出せなかった。
でも、それじゃダメだって思った。
だから俺は決めたんだ。
5ヶ月は、自分の為に生きる。
みんなと楽しい想い出ややりたい事全てやって、最期にみんなにちゃんとお別れをしようって。
でも、あと1ヶ月は俺を産んで育ててくれた父さんと母さんの為に生きるって。
まだ親孝行何一つ出来てないから。
だから今日でその5ヶ月が終わる。
自分の為に生きる最後の1日」
俺は泣きそうになり、涙をこらえた。
そして、俺はもう一度みんなをみた。
「みんな、今まで俺と仲良くしてくれてありがとう。
俺、すっげー幸せだった。
すっげーたのしかった。
欲を言えば、本当はみんなと一緒に卒業したかった。
でも、無理っぽいから…
一緒には卒業は出来ないけど、みんなはあと2年ちょい頑張れよ!
最期に、俺の為に時間とってくれて、ありがとう。」
俺は深々と頭を下げた。
そして、自分の席へもどった。