あなたの手で

何回も頭を下げてお願いをする私に、

医師は、

「残念ですが、1人の医師として、
わたしはその申し出を受け入れるわけにはいきません…。
すみません。
患者の命を、安全を守るのが医師として、精一杯患者さんにできることなんです。」

と言った。

私は医師のその言葉に、

頷くことしかできなかった…。

ごめんね…敬一。

と心の中で思いながら…。


敬一は個室に入院することになった…。
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