あなたの手で

私は、
それから毎日敬一に会いに病院に行った。

敬一の友達や家族や親戚の人たちも来ていた…。

私はいつも面会終了になるまで、

ずっと敬一のそばにいる。

何もできないけど、
そばに居てあげたくて、

そばに居たくて、

ずっと、ベッドの横のパイプ椅子に座って、敬一を見つめる。

そんな毎日を過ごしていた…

いつまでも変わらない…

敬一は目を覚まさない…

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