この恋にはルールがある
寂しいけど、意外とひとりの部屋も悪くない。
恋愛をして昔のように悩むぐらいなら、いっそしないで遊んでた方がまだ―なんて矛盾だらけ。
自分でも自分が分からないものだ・・・―
「―で、集合時間に来てみれば・・・これはどういう事でしょうか、永愛さん」
「どうもこうも合コンですよ、茉桜さん」
「合コンってこれ―」
―どう見ても大学サークルの新歓ですよね!?
どういうツテでか知りませんけど、今年25になるおばさん2人がピチピチの新大学生と現役大学生の和にいるのは可笑しいでしょ!
なんて、ツッコミどころは山ほどあるワケですが今日の私たちは―
「―君たち、あんまり見ない顔だね」
「はあい!あたし達M大4年生で―白戸 永愛っていいまあす」
永愛の聞いたことも無いような甘ったるい声と大嘘に大分引き気味になる私。
いやいや、いかん。
ここで置いてかれる訳にはいかない。
なんとか永愛についてかないと―
「―そっちの君は?」
「・・・お、同じく、M大4年の木坂 茉桜でぇ・・・っす」
慣れないぶりっ子な喋り方に自分で言ってて吐きそうになる。