恋味甘い【短編集】
「よぉしっ寝るぞ」


「へっ!?」



間が抜けた声がでてしまった。


だって、寝るって・・・





「奈々も横になって見ろよ。気持ちぞっ」


草に大の字で寝っころがって、笑ってる俊哉を見たら、本当に気持ちよさそうだなぁって思えた。



「し・失礼しま〜す」


フサッ



「わっ!!すごいっこの草、フサフサしてる!」

「だろっ」



また、笑う俊哉。


―っ



ねぇやめてよ。私に笑いかけてこないでよ。




ずるいじゃん・・・

彼女いるくせに。




そんなの反則だから…



『♪〜♪〜♪〜』



ん?このチャイムどこかで聞いた事が・・・



っ!!!?




このチャイムは・・・


6時を知らせるチャイム!


鬼に殺させるっっ!!


「俊哉っもう帰んなきゃ!!」


「はぁ!?」

門限だよ?今時。


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