恋味甘い【短編集】
「は?門限!?」



コクッとうなずく。


「仕方ねぇなっ!送る。」


「えっやめときなよ!!」



「は?なんで!?」

あなた、鬼に殺させる勇気がおありですか?




「うちのお父さん、すごい厳しくて…。だから、俊哉を見たら、キレちゃうかも。」


男女関係に異常に厳しいです。

―ハイ。



「厳格な人なんだな。」

「うん。」


苦笑いが出る。




「でも、危ないし、途中まで送って行くか?」


「大丈夫だよ。結構近いし。それに、明るくて人混みあるし。」


「そっか。気をつけて帰れよ。じゃ、また明日な。」


「うん。バイバイ」




明日?今日だけじゃなかったんだね。


その言葉、ちゃんと受け止めていいんだよね?




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