恋味甘い【短編集】
ねぇ俊哉。


さっき本当は、送ってもらいたかった。



でもね。

怖かったの


自分の気持ちに気づくのが。




でも、大丈夫だから。





彼女がいる人なんだから。

そのぐらい、知ってるから。


さっき、『また明日な』って言ってくれただけで、十分だからね。



ちゃんと、自分の気持ちに整理つけるからね。





あたしは、気づいてるの?気づいてないの?


それとも・・・




―気づかないふりをしているだけ?―



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