恋味甘い【短編集】
「ふぁ〜おはよう」


「おはよう奈々♪」

お母さんは朝から機嫌がいいねー。


お父さんは・・・

機嫌わるっ!
どうしたんだろ?


「ねぇ奈々。時間を見てごらん。」



「えっ?」


お母さんに言われるままに居間の時計を見る。



7:05

学校まで徒歩10分のあたしにとっては、余裕の時間だ。


「…がどうしたの?」


「ふふふ^ ^

この時計1時間遅れてるのよ。」



―なんですと!?(・Д・”)


「そ・そうゆうのは、ちゃんと、言ってよー!!」


「あら。昨日言ったわよ。奈々が電話ばっかりで、全然話し聞こうとしなかったじゃない!」




―っ

あのときか。。

「あーもういいやっ行ってきます!!」


家の中からは『行ってらっしゃい』の変わりに、『朝ごはんは〜?』

と聞こえてきた。


バタンッ


「いっ急がなきゃ!!」



「じゃー後ろ乗れよ。」




「えっ…?」





―俊哉?


目の前には、俊哉が突っ立っていた。

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