恋味甘い【短編集】
「でっ!もうこのままじゃダメだと思って、次の日に思いきって話しかけたんだよ。」
俊哉の話を聞いたら、今まで考えていたのが、全部ふっきれた。
昼休みのときも、そのことについてみたいだったし。
女ぐせが悪いっていうのは中学生時代のことなんだって。(それはそれで傷つくけど;)
「そうだったんだ。」
「おぅ。」
ずいぶん遠回りしたね。。あたしたち
「そういえばさぁ…」
「なに?」
「俺昨日、告白したじゃん?」
「うっうん//」
ま・ま・まさかっ
「返事もらってないわけよ・・・」
―やっぱり!
「返事…ちょうだい。」
「んなっ!!」
自分の顔が真っ赤になっていくのがわかる。
「―っき」
「えっ?何ぃ!?」
かぁぁぁぁっ!!
「すき。」
「聞こえない!」
ぎゃああああ…
軽く睨んだあとにちゃんと小声で伝えた。
「あたしも俊哉のことが好き。」