恋味甘い【短編集】
『どうしよ!恥ずかしいよー』


『大丈夫よ!ほら行くよ』


夏休みに入って間もないころ


奈々と俊哉と友達の連くんとあたしの4人で、2人の1ヶ月記念を祝おうと、海にきていた。



『良かった貸し切りじゃん!!』


『泳ぐぞ♪泳ぐぞっ』

そうやって4人でただひたすら楽しんだ。




『少し休もうぜ』


途中、へんに俊哉に緊張している自分がいた。

でも、ただの懐かしさから来るものだと思ってたし、奈々を裏切るような事は絶対しないって決めてたから。



気のせいだと思っていた。

『美咲、かき氷食べない?』


『食べよう♪暑いし!』



奈々の提案で特大のかき氷、注文したよね。


そしたらそのはず。 激しい頭痛がきて

『頭いたい〜!!』


『一気に食べすぎたー』




2人でうずくまっていたら、俊哉と連くんが来た。

『どうしたんだよ?』


『あたしたち、かき氷食べすぎちゃってさっ』

『ってことは、奈々も?』


『うん。』


次の瞬間だった。

自分の気持ちを知ってしまったのは―


< 38 / 68 >

この作品をシェア

pagetop