恋味甘い【短編集】
「ごめん。あたしもう無理。」


その言葉に奈々も爆発した。



「どうして?なんでそんなに怒るの!?なんで美咲に俊哉のこと言われなきゃいけないの?」

「どうして、俊哉の話しをすると嫌がるのよー!?」


「だって、あたしは本当は俊哉のことが好っ・・・」

全て言う前にはっとした。


「え?今、美咲なんて・・・」


最悪。。




バカだなあたし。









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「ただいま」


そのまま、自分の部屋に引きこもった。



机の上にはまだアルバムに入れてない4人で海に行った写真が置いてある。


連くんが写真を撮るって言って、3人で写って


2人と少し間をあけて自分にだけわかる愛想笑いをうかべている。




こんな気持ちになるなら

―ビリ



行かなきゃ良かった

海。


―ビリビリ


どんなに思っても

叶わないのにね。



―ビリビリビリ



2人とあたしの間を破ってゴミ箱に捨てた。


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