恋味甘い【短編集】


奈々との登校が日課だったあたしが、一人での登校でまわりの友達も俊哉も驚いていた



あーあ。

なにやってるんだろ あたし…



奈々と関わらずに約一週間。時間だけが過ぎていった。



あたしがどうしようと、奈々と俊哉は変わらないのに。



決めたじゃん。

今年は奈々と思い出をつくるって


「あ…」

−っ


玄関の前で靴を履き替えている奈々とばったり会った。


どうしよう・・・




と・とりあえず挨拶っ!


「おはよう…」



「…はよ」





「・・・−あたし、美咲にひどい事したよね。。」


−え?

「美咲の気持ちなんて考えないで、相談にものってもらったし、ノロケ話しもした

そのたびに、苦しかったよね…本当にごめん」



思いもよらない言葉に急いで、頭をふる


「謝るのは、あたしの方だよ!!奈々をずっと騙していたもんだし。それに…ひどい事もいっぱい言った」


「本当にごめん」



ごめんね。

ごめん。。



好きになっちゃって

ごめんね



騙しててごめんね。。
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