恋味甘い【短編集】
♪〜♪〜♪〜


6時を知らせるチャイムが鳴った。


「っ!?ヤバッ鬼に殺されるっ!!ごめんね帰らなくちゃ」



その後奈々は、陸上部に入れたいぐらいの早さで家に帰っていく。





相変わらず、奈々らしい。。


ちゃっかり手紙を置いてある。



dear美咲♪

今回のことは、ごめんね。あたしは、美咲にひどいことを言ったし。

考えてみれば、あたしは俊哉と付き合うようになってから、放課後とか、どこかに遊びに行くにも、俊哉の方を選んでた気がする。

もし、あたしが美咲だったらって思うと・・・


本当に反省してます。ごめんね。



そして、こんなあたしを許してくれて、ありがとう。

これからも、ずっと、ずーと一緒にいようね

from奈々




「バカっ謝るのは、こっちだってゆーのに。」


涙でびしょびしょになった手紙をバッグにしまう。








恋と友情。。


それは、切っても切れないんじゃないかな--





苦しくて、切なくて・・・

でも、そんなんで諦める恋は本当の恋じゃないと思う。こんなんで、なくなる友情も本当の友達じゃないと思う。




相手を信じて、自分を信じて...




ね?

そうでしょ奈々。





恋と友情


【完】


< 52 / 68 >

この作品をシェア

pagetop