恋味甘い【短編集】
「織愛ー帰ろうぜ〜」
「あ..うん」
「何?八巻のこと思い出してたのか!?」
「―っべ・別にぃ」
連は怪しそうにこっちを見る。
「何よ!?」
「明日の土曜日、暇?」
な 何?いきなり
「暇…だけど。」
「ならさ、一緒に八巻が赴任していった学校の文化祭行かない?
そこに俺の友達もいるんだけど。」
八巻先生..
会いたいけど・・・会いたくない。
でも、連が一緒にいてくれれば…
「行く」
「…うん」
連・・・自分から誘っておいたくせに、テンション低いよ
「別に、八巻先生に会いに行くために行くんじゃないからね。」
「な・なんだよ♪別に気にしてねーよ!!」
フッ
テンション高いじゃん。
「なんだよ?」
「別にっ」
あたしと連はカップルでもなんでもない。
だけど…
隣にいて一番、落ち着くし一番、素直になれる。
この気持ちがなんなのかは、まだ知らないけどね。
先生とクラスメート
【完】