きっとこれは眠れない恋の証明。


あぁこの人が、羽水社長の初恋の人。


同じ経営者としてこうして再開を果たすというのは何とも運命的ではないか。

自分はこの恋の当事者ではないが、初恋の人と再会できるなんて素敵だと胸が高鳴った。


心のどこかが少しだけズキッと痛んだ事は否めない。


──でも。


この二人が結ばれるような、そんな未来があるといい。

もし羽水社長が昔の面影だけでなく、今の芝波社長にまた惹かれているのだとしたら。そうだとしたら、私はこの恋を応援しよう。




そう心の中で呟いた。










< 104 / 233 >

この作品をシェア

pagetop